2018年11月27日

ぼくのおかん。

僕のおかんは、その昔“ヤクルトのおばちゃん”をしていた。
 
たまに自転車に乗せてもらい一緒に配達したことを覚えている。
 
 
僕の地元は大阪の南河内にあるとても小さな町だった。
 
まだ小さい頃、とても大きな台風が直撃し、町の北にある大和川が氾濫したことがある。
 
 
何を思ったのかおかんは、そんな中にも関わらず「ヤクルトを待ってくれているから」と、腰下まで浸かりながら届けに行ったらしい。
 
ヤクルト1本を。
 
 
“猪“突猛進というのか。
 
  
するとなんと、おかんの目の前を、、、
 
 
豚が流れていった。
  
 
当時、大和川の土手には牛や豚がよくいたから、きっとその中の一匹なのだろう。
 
それにしても、すごい光景だったろう。
嵐の中、目の前を豚が流れていくのだから。
 
 
『はぐれ豚とイノシシおかん』
 
   
なんとも愉快で逞しく、とても好きな話だ。
 
 
そうやって僕たち兄弟を育ててくれたのだ。 
 
この母親の子供に生まれて良かった。
 
 
 
今日久しぶりにその話になった。
 
するとおかんが『あっ、違うわ。』
 
 
『何が?』とぼく。
 
 
 
 
 
『・・・ヤクルト2本やわっ』
 
 
 
愉快な母親だ。
posted by みゃ〜さん at 20:31| Dairy | 更新情報をチェックする